弱者の英語術(英文メールを読む編)
僕は入社当初でなぜだか海外部門に配属された。
自分が英文科だったとこを考えると自然な成り行きだったのかもしれない。
今日は英語が苦手だと言う方にちょっとだけでも気が楽になってほしいと思って
弱者の仕事英語術を考えてみたいと思う。
勉強しろ!とか英会話教室に通え!などというマッチョかつ意識高い系な事は書かないので安心して欲しい。
とくに海外部門に異動になったり、配属されて間もない新人などでブルーな気分の方に読んでほしいと思う。
・英文メールを読む
海外部門は配属後にいきなり英文を読め!とドサッとメールが降ってくる事はまず無い。必ず誰かから引き継いだり、また既にある定型的な業務上の仕組みの中で英文メールを海外と交わす事になる。
1:文面を読む前にストーリを掴め!
一番最初にやるべき事は自分がやろうとしている業務は誰が何をどうするのか、自分は何をするのかということを明確にする。
仕事内容のストーリーを掴むのが英文メールを読む最初の準備である。
こうすることでメールの中で誰が何を「どうしたのか」「どうしたいのか」といったそれぞれの行動や担当を理解しやすくなるのだ。
メールの文面をいきなり読んでも分かるはずが無い。まずは背景とストーリーを理解しよう。
2:業務用語&その仕事でよく使う言葉のピックアップ
一般的な日本の英語教育では日常会話やちょっとしたエッセイを読む事に主眼を置いている。だからどんなに優れた英語教育を受けていた人間でもいきなり知らない単語が大量に出てきて読めない事もよくある。
パソコンの画面で読んでもわからないなら早速印刷してしまおう。
そして自分が分からない単語にばんばん印をつけて先輩や担当者に聞いてしまおう。
英語がほんのちょっと得意な人ならばこれだけで読みやすくなるはずだ。
3:ネット翻訳を使い倒せ!
世の中は便利なもので電子辞書を使わなくてもネットでたいていの単語や文章を無料で翻訳してくれる。これだけ素敵なものがあるならば利用しない手はない。
グーグル翻訳は基本的に英文をそのまま貼付けてもまともな和訳をしてくれない。
しかしながら英文から単語を少しずつ削っていくと文のだいたいの意味がぼんやりと見えてくることがある。無いよりはましと考えて使ってみてほしい。
ALCの英辞郎は単語や慣用句を調べるのにとっても役に立つ。とくにビジネス用の単語については用例が豊富なので特にお勧めである。さらに、和訳する際の日本語の語彙が豊富なため英単語のイメージがわきやすくなる。ブラウザーのお気に入りに登録しておくことをお勧めする。
4:最終手段…得意な人に読んでもらう。
僕の最もお勧めする手段はこれである。というのも実は最も効率的で間違いが少ない方法である。数行程度の文で何時間も悩むのは非常に無駄だ。ただしこれをやるためには一つ条件がある。1〜3を実践してだめな場合にこれを使う。またその際には自分なりに和訳してみて分からなかったところを明確にすること。
また、お願いするときは必ず1で自分が掴んだ背景をきちんと説明しておくこと。ストーリーを掴んだだけでも和訳がスムーズに運ぶものだ。
僕が会社に入って学んだ自分なりの英語術を簡単にまとめてみた。
恥ずかしい話だが僕自身英文科出身でありながら最初は全然メールを理解する事ができなかった。専門用語やビジネス用語に出てくる単語の意味を調べたり先輩に聞きながら少しずつ読めるようになっていったと思う。
英文メールを読むのは連想ゲームに似ている。
単語の和訳をポツリポツリと点と点で繋げていき一つの線として和訳する。
だから想像力と知識は英文メールを読む上で必要不可欠なのだ。
英語を読むためにはたくさん知識を詰め込まなきゃ!っていう人も結構いるかと思うけどそれってしんどいし面倒くさい。
人間の能力には限界がある。自分のできる範囲でそして最小限の力でやりくりしよう。
英語に心理的に苦しめられている人が少しでも気分的に楽になりますよ