ダンダリン 労働基準監督官を見た
会社にしがみつくよりも命にしがみついたほうがいい
日テレで今日から始まったドラマ、ダンダリン 労働基準監督官での台詞だ。
まさしくその通りだと思う。
労働基準監督官の仕事は、端的に言うと労働基準法に則った労働環境の運営が行われているかを検査することだ。必要に応じて改善指導を行ったりする。また、労務災害などの事故調査をやったりする。雇用主が悪質な労働犯罪を行っているケースでは逮捕権限もあるなど職務権限は広い。
ドラマの内容については、第一話からいきなり残業代不払いの社長に対して逮捕権限の公使という大胆な行政措置を取っていた。
実際には逮捕というのはまれなようで、企業名が有名で社会的に与える影響が大きい場合にしか行使されない措置のようだ。
僕自身、労務問題の専門家でも法律の専門家でもないので詳しい解説は他の方がしてくれるのを待つ事にする。
法律は労働問題などの専門的な内容はさておき、このドラマの意義結構でかいと思う。
9月に厚労省が離職率の高い企業4000社に一斉調査するという発表をしたのは皆さんの記憶にも新しいと思う。そんな中でこのダンダリンがドラマ化されたのは何らかの時流の意図もあるように思える。
多くの人がブラック企業や労働問題について注意を払うようになってきたなかで今回のドラマでより広い世代の人に労働問題や労働基準監督官の仕事に関心を持ってもらえるんじゃないろうか。
そして何よりもブラック企業や労働問題と言ったトピックは暗い話題としてお茶の間から追放されがちな存在ではないだろうか。テレビの深刻な報道を直視できずにチャンネルを変えてしまう人も多いはずだ。
一方、ダンダリンはダークな話題ではあるけどドラマというエンタメ分野で見ていて暗い気持ちにならないながらも労働問題をきちんと提示してくれていたように感じた。そういう意味では暗いニュースをさけてエンタメに逃げがちな人達にも是非ダンダリンを見て欲しい。
専門的な観点から見れば突っ込みどころは満載かもしれないが、多くの人が労働問題に関心を持ってくれれば少しは、日本の労働環境や労働者意識が変わってくるんじゃないだろうか?
これを期に僕も少し労働基準法を調べてみたい思う。
今後の展開を楽しみにしている。
See you soon !