グローバルな事業展開 → 長時間労働リスクの拡大
タイトルを見て、あっ、なるほど!と思った方はおそらく僕と同じような
経験をしているかもしれない。
僕の勤めている会社は売上構成の半分以上を海外から取ってきている。
少し前までは海外を相手にする部門で働いていたのだけど(今は国内の部門にいる)、
そこで感じたことはグローバルな事業展開は長時間労働に陥る危険性を持っているということであった。
どうしてかというと世界中に支社や取引先があると当然のように時差が発生する。
日本の朝は米国大陸の夜
日本のティータイムは中東の朝
日本の夕方はヨーロッパの始業時間
僕が体験したとある一日を書くと下記みたいな感じである。
08:15 出社
08:30 米国の子会社からの依頼にメールで応対。フォローのため電話。
08:50 ブラジルの子会社に未提出の資料状況を確認。
10:00 中国の子会社駐在員へ電話で質問や依頼などをする。
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15:00 中東の子会社から提出された資料を確認、必要に応じて質問メール送付
17:00 イギリスの子会社から電話、資料作成を今日中にお願い!という依頼
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20:30 ブラジルの子会社に資料を催促
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21:00 イギリスの子会社からの依頼に着手。
21:50 イギリスに資料をメール送信
22:00 ヘトヘトになって帰宅 orz
とくに忙しいケースだとこんな感じのスケジュールが三日ほど連続していた。
僕は体力も無く体も弱いのでこんな仕事をこなすとすぐにクタクタになって使いものにならなくなってしまう。
このようにグローバル化で世界中のいたるところに顧客や支社があると担当業務に
よっては長時間労働を強いられることになってしまう。
こうした問題は地域別に担当を振り分けたり、勤務時間を変更することで対処していく
ことができるように見えるのだが、なぜか僕の勤めている会社では実現できていない。
他部署と仕事の連携のために一律同じ時間で皆が働かなければいけないという背景があるようだ。
グローバル化による長時間労働は他の人や部署も巻き込んでしまう。
問題はそれだけではない。本社のスケジュールに合わせるために多くの海外の支社が
無理な労働時間やスケジュールを強いられることになってしまうのだ。
僕の勤めている会社の場合、本社の会議資料のために海外子会社の駐在員は休日出勤したり早朝出社、深夜残業といったことを強いられているケースがしばしばある。
ワールドワイドとかグローバルとかカッコいいようなカタカナ語が世の中の一部でもてはやされているけど、やってみると案外しんどいものである。
この問題についての有益な対処法だったり解決策みたいな物を見つけた際は、追って補遺のエントリーをしたいと思います。